
石川さん:「アフリカとの最初の出会いは『ドリトル先生(アメリカの児童書)』でした。『ドリトル先生』の第一巻が「ドリトル先生、アフリカに行く」なんですよ。それから十数年がたち社会人になって、民芸品・雑貨の専門商社で働くようになったんです。最初は様々な民芸品を取り扱っていました。そこでやっぱりアフリカっていいなと思うようになったんです。こんなインパクトがあるものを作っている人たちはどんな暮らしをしているんだろう?とだんだんひかれていきましたね。そしてある時、ボランティアで知り合ったお坊さんにナイジェリアに行ってみないかと誘われたんですよ。」
実は、そのお坊さんはナイジェリアの前大統領の親友だったのだ。
そして、石川さんはアフリカへ赴任することになる。1998年のことである。
石川さん:「主な仕事は現地のコーディネートでした。日本から出張してきたビジネスマンのアレンジメントなどをしていました。仕事も大変でしたが、環境的にもいろんな意味で大変でした。一日の半分は停電、電話もろくに繋がらない。昼に友達の家に遊びに行って夜に自宅に帰ろうとして外をみると、銃撃戦があることもあったんです。外に出ることができないから友達の家のそのまま泊まっていましたね。」
1998年のナイジェリアは民政への移行する直前期。国中が緊張していた。銃撃戦は日常茶飯事。よほどの覚悟がなければナイジェリアに行けない。そんな環境でがんばっている石川さんを慰労するために会社は長期休暇を石川さんに与えた。
石川さん:「長期休暇は、アフリカ数カ国を旅したんです。そしたら、上司に怒られました。『なぜアフリカにいるんだ?普通はヨーロッパとかに行って羽を伸ばすもんだろ』って。でも僕は、ヨーロッパに行くよりもアフリカを周りたかった。アフリカが落ち着くんです。アフリカに住んでますます魅了されていったんです。」